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宇治で子育てをしてよかったねと、みんなが思える町にしたい。

概要

現在までの主な事業と取り組みなど
主な事業とその特徴


①子育て情報提供事業
・ HPの運営
宇治市は、核家族率が80%の地域です。また、その大半が新しく作られた大型のマンションに住み、地域とのつながりがありません。転入転出も多い地域です。その中にあって、同じ親が運営をし、「掲示板」機能を備え、情報の交流や、質問ができ、アドバイスをする人がいる交流は、HPであっても、心温まるメッセージが行きかい、コンスタントに1日200人ほどの方がHPを訪れていることがわかっています。
・HPの機能を使った、子育て支援グループの応援
思いはあっても、子育て支援を続けていくのはまだまだ困難です。任意団体からはじめての10年の運営の中、常連の参加者が中心となって「コアラスリングの会」という、スリングを教えるグループ。「スマイルマミーズ」という、ヨガやバランスボールのなど、保育付きのママの健康づくりを目指すグループ。「のびのびの木」というアトピーの子どもを持つ母のグループ。また、以前は講師でお願いしていたけど、自主的に講座を開いてくださるようになった「け・さら」という助産師の二人組み。それらの事業の全てを、会のホームページで事業予告をし、問い合わせができる窓口をつくりました。そのことにより、参加者にとっても主催者にとってもよい結果が生まれ、支援の輪が広がっていることは喜ばしいことです。
・宇治市の「0123さい子育て情報誌」の編集と作成
1999年より地域の子育てサークルの情報を、口コミを頼りに集めました。500冊という小さな単位ですが、社協の赤い羽根の共同募金の助成をうけ発行し、情報を更新していました。また、個人情報の取り扱いが難しくなってきた時代でもあり、自宅の電話の公開を危ぶむ声も聞かれる中、私たちの会がその中間の窓口となり、自宅にて、サークルの問い合わせに応じ、代表につなげる作業をしていました。そのことが理解され、今では、市・社協・他のNPO・保健推進課とともに、毎年10000冊もの子育てサークルから市の情報、NPOの支援まで網羅した子育て情報誌を、出産されたお祝いとして自宅に送付できるようなシステムにつながりました。現在も編集会議に参加し、「今の時代に必要な子育て支援のあり方」を語り合いながら、情報誌の作成を行っています。

②子育て期の親子や子育て中の親や妊婦が集う場づくり事業
・赤ちゃんサロン・広場
子育てサークルは比較的多いこの地域でも、1歳までの赤ちゃんを連れた人たちが、「どこに行けばよいのか?」という声がたくさんありました。児童館もないこの宇治にあって、「気軽に集える場」が求められていました。そこで、2000年より、宇治市の公共施設を巡回しながら、赤ちゃん広場を開催していき、地域の子育てサークルにも応援を頼み、そこでの出会いが次につながる仕組みづくりをしていきました。実際に、2年間で15回箇所周り、子育てサークルも2.3生まれました。
その需要が高まる中、宇治市社会福祉協議会から声がかかり、「共催事業」の提案がされました。私たちは、赤ちゃんを産んだところの人たちにとって、市民活動団体が主催よりも、より公的な印象のある組織の名前で事業を行ったほうが、安心感が高まるとうい理由で、その話を受けることにしました。
会場も定住化し、遊びやベビーマッサージのインストラクターの派遣。また、助産師や保健師に気軽に相談できる場所として定着しました。
現在は、6ヶ月までの赤ちゃんサロンと、7ヶ月~12ヶ月のあかちゃんの広場に分けての開催になりましたが、どちらも毎回30組~50組の参加があります。統計的に見ると、年に1800人ほどの赤ちゃんが生まれ、その1/5以上の人が、一度は私たちの事業に参加し、そのうちのほとんどが、リピーターとなっている現状があります。
・カプラの広場
お父さんにも、ぜひ、地域の子育て支援事業に参加してもらえないかと思っていた時、ニッセイ財団からの、物品の助成があると聞き、申請したところ、カプラを5000本いただくことができました。カプラを使って、生涯学習センターで何度かワークショップを開催するうちに、その無限の可能性と、お父さんの参加につながる実態を知られた宇治市生涯学習センターの方が、「共催しませんか?」と言われ、土曜日や、小学生なども休みになる夏休みなどを利用しながら、年に10回ほど広い会場を使わせていただきながら開催できることになりました。また、市の中では特例で、材料費ではない参加費を100円ですが設定することができ、その参加費をためて、一年に1000本のカプラを購入し、現在、7000本になりました。カプラ好きな親子が増えてくると、あっという間に本数が足らなくなるからです。最近では、地域の子供会などからも貸して欲しいという声が上がり、「遊び」の楽しさが伝わってきていてうれしいです。
・ハッピーマタニティ
宇治には、以前、地域ごとの妊婦の教室があり、そこでであった人たちを子育てサークルにつなげていく動きがありました。しかし、支援センターができたことにより、その動きがなくなり、妊婦の教室と子育てサークルのサポートの窓口が分かれ、つながりがなくなりました。
それらを、市民の力で微力ながら復活できないかと願い、開催しているのがこの事業です。
諸産婦さんも、経産婦さんも集まりやすいように、同室にキッズスペースと、見守りの保育体制を整え、初めての人たちも会話が弾むように、おしゃべりしながらでも作れるような簡単な赤ちゃんのおもちゃの作成と、2008年からはアロマオイルを用いた、ハンドマッサージで肌と肌との交流もしていきたいと思っています。また、全ての事業に地域で活動する助産師さんにもきてもらい、相談にのってもらえる場にしています。市民活動でもあり、妊婦さんにはまだなじみのないNPOなので、なかなか参加率が上がりませんが、この事業に参加された方たちは、必ず、赤ちゃんサロンに「見てください生まれました。」とつれてこられます。そして、みなで助け合って子育てをされています。先日も、そのうちの一人の子どもがアトピーだとわかったのですが、それでもそれまでつながった人間関係はとぎれることもなく、また、事業で関わっていた助産師にすぐに連絡し、アドバイスをうけられていたようです。
きっと、妊娠中につながっていなかったら、不安で外に出るのをためらうようになったかもしれません。妊娠中のつながりの大切さを感じました。この事業は、京都府の委託事業として3年間行っていて、今年度が最後です。これからは、自活でおこなうことになるので、ふんばりどころです。

③子育て期の親が自分を生かし、社会とつながるためのチャレンジ事業
・チャレンジママ
私たちがであった母親は、育児のことに目が行き過ぎて、自分のことを後回しにしている人が多く見受けました。そこで、できるだけ保育をつけた事業をしたいと考えました。チャレンジママの目的は3つ。①自分の特技を生かしたチャレンジ(あまり自分の経歴や特技や好きなことを話す機会がなくなった子育て期において、あえてそこに光をあて、自分自身のことをもっと好きに、大事にして欲しいと思っています。また、今おかれている状況にあっても、小さなチャレンジの積み重ねが、自分自身を磨き、再就職にもつながりやすいと思っています)②新しいことにチャレンジ。講師も子育てのママなら、受講者もママ。洋裁が下手だったかもしれないけど、子どものためにがんばってみよう・・・という気持ちも大事だし、運動は下手だけど、肩こりの予防にエアロビをしてみようかなど、今の自分だからチャレンジできることもあります。③保育に預けるチャレンジ。赤ちゃんサロンなどでも、トイレに行く間も人に預けるのを躊躇される方もあります。しかし、24時間、べったりだと無理がいきます。そんな時、2時間の講座の間だけでも、人に見てもらうことも大事だと思います。しかし、自分の趣味のために子どもを預けることは“悪”と思っているお母さんにとって、なかなか踏み出せない一歩でもあります。
(具体的な講座)
手作りだっこひも。手作りスリング。消しゴムはんこ。革工芸。他、講師も募集しながら行っています。
昨年度までは、エアロビ・バランスボール・ヨガを行っていましたが、この部分が好きな参加者が集まって、「ママの健康づくり講座」だけを主催する自主グループに育ってくれたのを機会に、事業を譲りました。


④子育てがしやすい地域づくり・啓発・提言事業
・子育てマップの作成
バスの乗り方がわからない・・・というママの声にこたえ、バス路線を中心とした子育てマップを作成。
・地球の温暖化に役立つマップ作成
上記のマップをみた「地球温暖化防止ネットワーク」の方からの依頼で、宇治のある地域限定の人たちがバスに乗りやすくするためのマップ作りに協力。斬新なアイデアだと喜ばれました。
・子育てタクシーの研修への協力
子育てに優しいタクシーを目指す会社の研修の実習を受け入れ、運転手さんに親の気持ちを直接伝え、ベビーカーの取り扱いなどを伝えるなど、実習に協力しました。
・ 街づくりまでを視野にいれた、子育て支援の研修会の参加や開催。


⑤ 妊娠から青年期を見据えた統括的な子育て支援事業
・ 小学生と赤ちゃんの交流事業(2006年.2007年度開催)
・ 小学生のための夏休み体験講座(落語・ダブルダッチ・料理など)
地元の中学生と赤ちゃんの交流事業のボランティア
・ 思春期を見据えた、親のための講座
・ 夫との関係を見直せるような、男女共同参画を視野に入れた講座の開催